2021年06月29日
唸り声
6月18日
午前中の用事を済ませて、昼から山梨北部の渓流に出撃した。
前日に雨が降ったので、川は少し増水していたが濁りはなかった。
少しは渓魚も気を緩めているかと思ったが、相変わらずなかなか手強い。
中小サイズは出ても乗らない・・・が、多発した。
そんな状態でも、そこそこのサイズはがっつりと食ってくる。
フラットな流れの中で、アマゴがゆっくりと浮上してパクリとフライを咥えた。

22cmの幅広アマゴだ。 虫か魚が入っているのか?お腹がゴツゴツしていた。
その後、同じエリアの反転流で、今度は24cmのイワナが出た。

「う~ん、いる所にはいるんやけどな~。」
このまま勢いに乗れるかと思ったがそうは行かず、小振りなイワナを追加しただけ。

16時、違う川に移動した。

ガイドに引っ掛けたフライを左手で外しながら河原を歩いていると、石を踏み外して
よろけた瞬間に左手薬指に激痛が走った。 「・・・あっ、痛ったぁ!?」
「まさか?」と見ると、フライフックが薬指に刺さっていた。 しかも、カエシまで。
「・・・マジか? ・・・って、さて、これからどうしようか?」
43秒ほど迷ったが、「もうここで抜くしかない!」とバッグからペンチを取り出し、
フライフックを掴んで「ふ~・・・ふ~・・・」と、息を整える。
ちょっと針を押し込んでみたが、激痛で目がクラクラして思わず怯んでしまう。
「やっぱりやめようか・・・?」 急に汗が噴き出してきた。
こりゃ一気にやってしまわないとアカンなと、河原には誰もいないので歯を食いしばり
唸り声を出しながら一気に捻るようにして針を押し込む! 「うううう~!」
なんとか指先の皮の下に針先が見える所まで来たが、皮が伸びて貫通できない。
今度は周りの皮を抑えながら、一気に針を押し込む! 「うう~!」・・・貫けた!

「ほおおお~」と、肩が落ちる。 そしてカエシをペンチで潰し、針を引き抜いた。
すると一気に血が噴き出し、ポタポタと河原の白い石を真っ赤に染めていく。
こんな小さな針の穴からこんなに血が出るか?ってくらい出た。
ティッシュで指先の血を拭き取り、絆創膏を貼ると血も止まり痛みも無くなった。
「・・・それじゃあ、釣りでもするか⁉」と、そのまま釣り上がって行く。
ここも相変わらずシブく、中小のアマゴがフライに飛びついてくるのだが乗らない。

なんとか中サイズのアマゴを2匹釣ったのだが、この2匹ともよそ見をしていて
出たところを見ていないのだ。 ・・・う~ん、なんとも締まらない話だ。
6月20日長潮
この日は「父の日」なので、「何か欲しいものはある?」と嫁さんの問いかけに
「釣りに行く時間。」と答えて釣りに行く・・・というのが毎年の恒例行事なのだ。

で、夜明けとともに浜に出撃。 前回、朝一にワカシが回って来たと言っていたので
気合を入れて撃ち倒すが、全くアタリもない。 「マジか・・・?」と途方に暮れる。
がっくり肩を落としながら、山梨中央部の渓流に移動する。
昼めし食って小一時間ほど仮眠して、入渓点を探すが人が多い。
「あ、そうか、今日は日曜日か・・・。」 と、納得がいった。
なんとか入れそうな場所を見つけて入ってみると、早速出るのだが食ってない。
「ここもスレちまってるか~?」と、苦笑い。
なんとか小振りなイワナが釣れたので、場所移動。

ここも入りたい場所には既に人がいたので、さらに上流に移動して入渓。
すると、また出るけど乗らないが多発する。
この辺りでは、かなり早い流れの中からアマゴが飛び出してきた。

アマゴらしく”バシッ!”と、気持ちよく3匹ほど釣れたので満足だ。

最近の山梨渓流はかなり叩かれているので、渓魚の警戒心が強いような気がする。
それでも反応はあるので、タイミングと攻め方次第かな。
そして、稚魚もたくさんいるので、今後が楽しみではある。
「 夕方の 河原に響く 唸り声 」
END
午前中の用事を済ませて、昼から山梨北部の渓流に出撃した。
前日に雨が降ったので、川は少し増水していたが濁りはなかった。
少しは渓魚も気を緩めているかと思ったが、相変わらずなかなか手強い。
中小サイズは出ても乗らない・・・が、多発した。
そんな状態でも、そこそこのサイズはがっつりと食ってくる。
フラットな流れの中で、アマゴがゆっくりと浮上してパクリとフライを咥えた。

22cmの幅広アマゴだ。 虫か魚が入っているのか?お腹がゴツゴツしていた。
その後、同じエリアの反転流で、今度は24cmのイワナが出た。

「う~ん、いる所にはいるんやけどな~。」
このまま勢いに乗れるかと思ったがそうは行かず、小振りなイワナを追加しただけ。

16時、違う川に移動した。

ガイドに引っ掛けたフライを左手で外しながら河原を歩いていると、石を踏み外して
よろけた瞬間に左手薬指に激痛が走った。 「・・・あっ、痛ったぁ!?」
「まさか?」と見ると、フライフックが薬指に刺さっていた。 しかも、カエシまで。
「・・・マジか? ・・・って、さて、これからどうしようか?」
43秒ほど迷ったが、「もうここで抜くしかない!」とバッグからペンチを取り出し、
フライフックを掴んで「ふ~・・・ふ~・・・」と、息を整える。
ちょっと針を押し込んでみたが、激痛で目がクラクラして思わず怯んでしまう。
「やっぱりやめようか・・・?」 急に汗が噴き出してきた。
こりゃ一気にやってしまわないとアカンなと、河原には誰もいないので歯を食いしばり
唸り声を出しながら一気に捻るようにして針を押し込む! 「うううう~!」
なんとか指先の皮の下に針先が見える所まで来たが、皮が伸びて貫通できない。
今度は周りの皮を抑えながら、一気に針を押し込む! 「うう~!」・・・貫けた!

「ほおおお~」と、肩が落ちる。 そしてカエシをペンチで潰し、針を引き抜いた。
すると一気に血が噴き出し、ポタポタと河原の白い石を真っ赤に染めていく。
こんな小さな針の穴からこんなに血が出るか?ってくらい出た。
ティッシュで指先の血を拭き取り、絆創膏を貼ると血も止まり痛みも無くなった。
「・・・それじゃあ、釣りでもするか⁉」と、そのまま釣り上がって行く。
ここも相変わらずシブく、中小のアマゴがフライに飛びついてくるのだが乗らない。

なんとか中サイズのアマゴを2匹釣ったのだが、この2匹ともよそ見をしていて
出たところを見ていないのだ。 ・・・う~ん、なんとも締まらない話だ。
6月20日長潮
この日は「父の日」なので、「何か欲しいものはある?」と嫁さんの問いかけに
「釣りに行く時間。」と答えて釣りに行く・・・というのが毎年の恒例行事なのだ。

で、夜明けとともに浜に出撃。 前回、朝一にワカシが回って来たと言っていたので
気合を入れて撃ち倒すが、全くアタリもない。 「マジか・・・?」と途方に暮れる。
がっくり肩を落としながら、山梨中央部の渓流に移動する。
昼めし食って小一時間ほど仮眠して、入渓点を探すが人が多い。
「あ、そうか、今日は日曜日か・・・。」 と、納得がいった。
なんとか入れそうな場所を見つけて入ってみると、早速出るのだが食ってない。
「ここもスレちまってるか~?」と、苦笑い。
なんとか小振りなイワナが釣れたので、場所移動。

ここも入りたい場所には既に人がいたので、さらに上流に移動して入渓。
すると、また出るけど乗らないが多発する。
この辺りでは、かなり早い流れの中からアマゴが飛び出してきた。

アマゴらしく”バシッ!”と、気持ちよく3匹ほど釣れたので満足だ。

最近の山梨渓流はかなり叩かれているので、渓魚の警戒心が強いような気がする。
それでも反応はあるので、タイミングと攻め方次第かな。
そして、稚魚もたくさんいるので、今後が楽しみではある。
「 夕方の 河原に響く 唸り声 」
END
この記事へのコメント
まいどです~♪
読んでいて、首筋がぞわぞわするような感じがしちゃいました。
43秒間の逡巡も、わかるような気がします。
カエシがあれば、そのまま抜くことはできませんから、貫通させるしかないんですよねぇ。
それでも、ルアーでなかったのは幸いだったかなと思います。
この頃は、梅雨空が気になって、なかなか思う渓へ出かけられないでいますが、白イワナの渓や温泉街が気になって仕方ありませんよ。
読んでいて、首筋がぞわぞわするような感じがしちゃいました。
43秒間の逡巡も、わかるような気がします。
カエシがあれば、そのまま抜くことはできませんから、貫通させるしかないんですよねぇ。
それでも、ルアーでなかったのは幸いだったかなと思います。
この頃は、梅雨空が気になって、なかなか思う渓へ出かけられないでいますが、白イワナの渓や温泉街が気になって仕方ありませんよ。
Posted by よねさん@鱒美 at 2021年06月30日 20:58
よねさん@鱒美さん、まいどで〜す!
フックがカエシまで刺さったのは、
2回目です。ホント、痛かったですよ〜。
最近は雨の日が多くて困りますね。
あの渓流は魚はいるのでタイミング次第、
って感じでしょうねー。
ご一緒できる日を楽しみにしてます。
フックがカエシまで刺さったのは、
2回目です。ホント、痛かったですよ〜。
最近は雨の日が多くて困りますね。
あの渓流は魚はいるのでタイミング次第、
って感じでしょうねー。
ご一緒できる日を楽しみにしてます。
Posted by オッチャンAngler at 2021年07月01日 20:33
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Posted by JosueSkery at 2021年07月05日 02:16