オッチャンAnglerの釣り三昧！

6月20日　　　　　若潮

GWあたりから駿河湾にブリが回遊してきていて、盛り上がっていた。
オレも何とか釣りたくて毎週浜通いをしていたけれども全く釣れない・・・。

そんな中、皇帝ペンギンさんが「飲み比べてみたい」というので、一番搾りビールの地域限定
「静岡に乾杯」と俺が買った「山梨に乾杯」を交換したりしていた。

でも、いつになったら乾杯できるのか？　オレの場合は、ずっと静岡に完敗してるケド・・・（泣）。



ちまたの噂では、もうブリは抜けてしまったようだ。　　　　　代わりにワカシが回ってきている。
この日、朝一に入った場所は、そのワカシですら回ってこない状態だった。

これで吹っ切れた・・・。　　もうブリを追いかけるのはやめよう・・・と。
それじゃあと、フラットフィッシュを狙うために大きく移動。

軽いロッドに持ち替えて、浜をランガンしていく。
しばらくすると、ゴッ！とアタリ、すかさず合わせをくれてやると”ゴッゴッゴッ”と首を振る。

「おお～！きた～！　　　くう～、ひさしぶり～！」
狙いを変えて、早速釣れたのは４５ｃｍのマゴチ。



これで釣れない呪縛から解放されて、気分が軽くなった。　　「・・・やれやれ（笑）」
すっかり陽が高くなった頃、水面がざわざわと騒がしくなってきた。

ワカシが回ってきたか？　　　こんな事もあろうかと、ちっさいジグも持ってきていたのだ。
そして、ちょいちょいと誘いながら表層を引いてくると、”クン！”　　「・・・よっしゃきた！」



ブリはあきらめたけど、ワカシは別。（笑）　　　　「オレもう、これでいい・・・。」
小物狙いでも十分楽しめる・・・オレ。

とはいうものの、連発することはなく3匹ほど釣れただけだった。
ジリジリと照り付ける太陽の下、だんだんツラくなってきた。　　　　　時計を見れば、10時前。　　

最後に軽くフラット調査をふらっとして帰るか・・・と、撃っていく。
すると、ガッ！と、根掛り・・・（泣）。

「ああ～、もう！」と、浜を右や左に動いてなんとか根掛りが外れた。
しかし、ラインを見るとスナップの少し上あたりがザラザラに傷付いていた。

ラインを切って結び直そうかとも思ったが、めんどくさいのでヤメた。
そして数投目、波打ち際で”ゴッ！”と、ハンドルを回す手が止まった。

また根掛りかと、軽く竿先で聞いてみると・・・”グーン”と生体反応が返ってきた。
「おおお？・・・魚や！」と、慌てて追い合わせをくれてやる。

しかし、ず～んと重く動かない・・・「こりゃ、エイやな（汗）。」とがっくり・・・。
もう、釣りに関してはマイナス思考になっているからね～。

すると、ヤツは急に”ゴンゴンゴン！”と、キョーレツなパワーで暴れだした。
「うわわわ～、こりゃ、ヤバイ！　　　・・・なんかデカイぞ！？」

ラインに傷がついていたことを思い出し、とっさにドラグを少し緩めて対応する。
そして、波にもまれてヤツの姿が見えた！　　「ヒラメや！・・・しかも、デカイ！」

更に、全身に緊張が走る。　　　　そして、海は波っ気がある。
ヤツは、全力で暴れる＋波にもまれるという、世にも恐ろしい抵抗を見せる。

その重さ故、寄せ波を利用してもなかなか浜に引き上げられない。
逆に、引き波では一気に持っていかれるので、慌ててドラグを緩めて対応する。

ラインが傷ついているので、無理はできない。（汗）
何度か寄せては引かれを繰り返し、大きな波が来た時に一気に浜にズリあげた！

「よっしゃ～～！　　座布団や～～！」
周りに人がいないので、大げさに大声を出して喜んだ。（笑）



久しぶりに身も心も震えた、７０ｃｍの座布団ヒラメ。

以前、ショアジギをやっていて、偶然７７ｃｍのヒラメが釣れた時があったけど、
今回は”狙っていた”ということで、比べようがないくらいうれしい。



5インチワームを丸呑み。　　あと少しで歯にラインが当たるところだった。
「・・・ヤバイ、ヤバイ（汗）」

夕方もやろうか・・・なんて考えていたけれども、もうこれで十分。
血抜きをして、とっとと撤収。　　　　晴れやかな気分で帰路についた。

夜は、ヒラメの刺身。　　　　トーゼン、飲むのは「静岡に乾杯」。
約一か月半の苦労が報われたようで、ひときわ美味く感じた。（笑）




「　座布団で　　完敗転じ　　乾杯に　」




END